戊戌だより
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「新嵯峨野物語」第二十三話紹介

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「新嵯峨野物語」第二十三話が、月刊「嵯峨」2月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

第二十三話 「運命の扉開く時」

天長七年(八三〇)も半ばを過ぎるころのことです。前年から天候が不安定なことが多く、淳和帝はその影響を受ける事態に耐えながら、何とか百姓の苦難を和らげようとして、神泉苑において五穀豊穣の相撲を行わせました。しかしその最中の申の刻(午後四時ごろ)に、雷雨があったかと思うと、酉の刻(午後六時ごろ)には内裏西北の女官の使う部屋に落雷があって、左右近衛が騎乗して駆け付けて神火を消し止めなくてはなりませんでした。今上は戌の刻(午後八時ごろ)にやっと雷鳴は止んで宮中へ戻られるのですが、天候は安定しないばかりか地震まで連続するようになるのです。

続きは月刊「嵯峨」2月号にて掲載しております。

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