「新嵯峨野物語」第三十三話が、月刊「嵯峨」に掲載されました。
冒頭一部をご紹介致します。
第三十三話
「花とよみがえりの寺(下)」
大覚寺第四世門跡定好、第五世門跡真範は平安京には見向きもせずに、興福寺の塔頭である一乗院に籠ったまま平城京中心の活動を行うのですが、彼らにとって頼りとしていた春日社・興福寺周辺には、時の流れと共に刻々と変化が訪れていて、とても安閑とはしていられない状況にあったのです。その一つの問題は、古来彼らの支配下にあった同じ平城京の室生寺には大分前から天台宗や真言宗が参入してきていて、その主導権を巡って激しい確執が生まれていたのです。
続きは月刊「嵯峨」12月号にて掲載しております。
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