お堂エリアのご案内

お堂エリア境内図

 

お堂エリアの参拝に関する注意事項

●飲食禁止 ※熱中症対策としては可(No food or drink)
●ペット同伴不可 ※盲導犬および聴導犬を除く(No pets/animals except service dogs)
●お堂内での写真・ビデオ撮影、僧侶の撮影禁止(No photography/video of Buddhist image & Monk & Indoor)
●ドローン等での撮影禁止(No drone zone)
●個人的・趣味的撮影を含み、コスプレ撮影禁止 ※入学式や七五三・成人式・ブライダルなどの撮影含む(Cosplay photography/video is prohibited)
●業者様の営業撮影行為は、事前申請以外一切禁止(Photography/video for commercial purposes is prohibited)
●一脚・三脚での撮影禁止(No monopod/tripod photography/video allowed)
●ゴミ捨て禁止(No littering)
●禁煙(No smoking)
●立入禁止場所に入ったり、展示物等に触れないでください(Do not enter the off-limits area)


式台玄関
◇しきだいげんかん◇

寺伝では江戸時代に京都御所より移築したものとされ、現在は特別な賓客がお越しになられた時などに使われる。玄関内部の障壁画には、狩野永徳筆の重要文化財「松二山鳥図まつにやまどりず」が描かれている。障壁画手前には、第91代天皇の後宇多法皇が使用した御輿あり、御輿には後宇多法皇の御紋である「九曜菊くようぎく」が施されている。



宸殿 重要文化財
◇しんでん◇

江戸時代、後水尾天皇より下賜された寝殿造りの建物。天皇に入内された徳川2代将軍秀忠の娘、東福門院和子が、女御御殿として使用していたもの。妻飾つまかざり、破風板はふいた、天井などに装飾がこらされている。正面には御所の名残りとして右近の橘、左近の梅を配す。蔀戸しとみどの蝉の飾りは精巧な作りとなっている。牡丹の間と紅梅の間を飾る襖絵、「牡丹図」と「紅梅図」は狩野山楽筆。




村雨の廊下
◇むらさめのろうか◇

宸殿と心経前殿を結ぶ回廊は、縦の柱を雨、直角に折れ曲がっている回廊を稲光いなびかりにたとえ「村雨の廊下」と呼ばれる。高貴な人が通られる際の防犯の意味で、天井は刀や槍を振り上げられないように低く造られている。床はうぐいす張りとなっている。




心経前殿(御影堂)
◇しんぎょうぜんでん◇

大正14年(1925)建造。大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿きょうえんでんを式後賜り移築したもの。心経殿の前殿にあたるため「心経前殿」と呼ばれ、内陣正面は心経殿を拝するため開いている。大覚寺の歴史上特に重要な嵯峨天皇、弘法大師(秘鍵大師)、後宇多法皇、恒寂入道親王の尊像をお祀りするため「御影堂」とも呼ばれる。



勅封心経殿
◇ちょくふうしんぎょうでん◇

大正14年(1925)、法隆寺の夢殿を模して再建。殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇の宸翰勅封般若心経を奉安し、薬師如来像が祀られている。



勅使門
◇ちょくしもん◇

嘉永年間(1848~54)の再建。門は四脚門しきゃくもんとし、屋根は切妻きりづま造り、正面および背面に軒唐破風のきからはふを付け、全体は素木しらき造りだが唐破風の部分のみ漆を塗り、鍍金ときんの飾り装飾を施している。勅使のご来山や門跡猊下出仕の晴れの法会など特別な時のみ開かれる。

勅使門のおはなし




安井堂(御霊殿)
◇やすいどう◇

京都東山にあった安井門跡蓮華光院の御影堂を、明治4年(1871)に移築。堂内部は、内陣の格天井鏡板ごうてんじょうかがみいたに花鳥などを描き、その奥の内々陣の折上おりあげの鏡天井に壮麗な雲龍が描かれている。中央には鳳輦ほうれんに坐す僧形の後水尾天皇を祀る。




五大堂(本堂)
◇ごだいどう◇

江戸時代中期(天明年間)創建。現在の大覚寺の本堂。不動明王を中心とする五大明王を祀る。大沢池のほとりに位置し、正面中央は板唐戸いたからど、両脇各2間は蔀戸となっている。大沢池に面する東面には池に張り出すように観月台(濡れ縁)があり、大沢池の眺望がすばらしく、大沢池エリアへの共通参拝口もある。

授与所では、特別ご朱印やお守りをお授けしております。

ご朱印一覧 授与品一覧




明智門【外観のみ見学可能】
◇あけちもん◇

寺伝では明智光秀が居城としていた、亀山城の一部を移築したものとされる。門は入り口部分のみ素木とし、軒裏・窓は白壁の塗籠め、腰の部分には敷瓦を塗りこむ生子壁となっている。明智門奥には、同じく亀山城の一部と伝えられる明智陣屋がある。




正寝殿【通常非公開】重要文化財
◇しょうしんでん◇

12の部屋をもつ書院造り。南北に3列の部屋が配置され、東列は、「剣璽の間」「御冠の間」「紅葉の間」「竹の間」、中央列は、「雪の間」「鷹の間」、西列は「山水の間」「聖人の間」を並べ、その南と東に狭屋の間を配置する。上段の間は後宇多法皇が院政を執った部屋で、執務の際は御冠を傍らに置いたことから、「御冠の間」と呼ばれている。南北朝媾和会議が、ここで行われたと伝わる。




庭湖館【通常非公開】
◇ていこかん◇

江戸中期に建てられた大沢池畔にあった休憩所で、明治元年、現在地に移築された。上段の間には、江戸時代の名僧慈雲尊者の大幅掛軸「六大無礙常瑜伽」が掛かっており「六大の間」と呼ばれている。




秩父宮御殿【通常非公開】
◇ちちぶのみやごてん◇

大正天皇によって東宮仮御所であった霞ヶ関離宮に建てられていた貴賓館。同建物は、大正14年(1925)に解体されたが、昭和16年(1941)に秩父宮邸の日本館として再建された。昭和46年(1971)、勅許1100年記念に際し、秩父宮家よりご下賜された。移築・復元は宮内庁が担当し、完璧を期して復元され、竣工式には秩父宮妃殿下のご来臨をいただき、ご見分たまわった建物である。



年間行事 春季・秋季に開催

貴重な文化財の展覧会
「名宝展」

旧嵯峨御所大覚寺に伝わる平安時代(重文・明円作)、室町・江戸時代(重文含む)の2組の五大明王像をはじめとする寺宝の数々を年2回、テーマを定めて霊宝館で展示する。

春季名宝展 秋季名宝展

※2025年1月8日より3月16日まで、東京国立博物館で「大覚寺展」が開催されますので、大覚寺での2024年の秋季名宝展、2025年の春季名宝展の開催はございません。