写仏の種類

所要時間:40~60分

ご奉納料:1,000円

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秘鍵大師ひけんだいし


大覚寺では「秘鍵大師」と呼ばれる特別なお姿の弘法大師像をおまつりしています。弘仁9年(818)の天下大疫の折、嵯峨天皇さまは般若心経を御浄写なされました。勅命(天皇による命令)を受けて弘法大師は、宮中において般若心経に込められた深く広大な真意を講讃(経文の意味を講義したたえること)されました。この講讃の結願を前に、疫病(伝染病など)に苦しむ人々は快復し、暗やみに閉ざされた世に再び日の光りが輝いたと伝えられております。この講讃の姿として表わされたのが「秘鍵大師」です。大覚寺の秘鍵大師のお姿は、右手に剣を持ち、大日如来の徳を示す日輪の円光を背にし、左手の数珠の房先が三鈷杵(密教法具の一つ、三平等の智慧を表す)と独鈷杵(密教法具の一つ、独一法界すなわち大日如来を表す)に描かれています。皆様に写していただく秘鍵大師御尊影は、大正14年に勅封心経殿再建落慶の折に作成された版木の刷本のお姿でございます。

 


 

薬師如来やくしにょらい


大覚寺では、勅封般若心経を奉安しております心経殿の本尊として薬師如来をお祀りしております。また、嵯峨天皇さま御浄写の般若心経の見返し部分には、お妃の檀林皇后さまがお書きになられた薬師三尊像が描かれております。薬師如来は疾病(あらゆる病気)を治癒する医薬を与え、病苦を救ってくださる仏さまとしてよく知られているように、現世における御利益を一切衆生に与えることを誓願(仏・菩薩が自身の願望を誓うこと)とされる仏さまであります。東方浄土の瑠璃光浄土(東方にある薬師如来の浄土世界)に住し、東の空に日が昇るがごとく、浄瑠璃(瑠璃光浄土)の光りで私たちの希望に向うこころを呼び起こしてくださいます。平成30年、嵯峨天皇勅封宸翰(直筆)般若心経を開封した記念として複製復元された、嵯峨天皇の般若心経に見返しとして描かれた薬師如来のお姿でございます。

 


 

不動明王ふどうみょうおう


真言密教では多くの仏さまを拝みます。仏として完成された如来さま、完成への途上にあり私たちに寄り添う菩薩さま、そして厳しく叱咤し激励してくださる明王さまなどです。その明王さまの代表といえるのが不動明王です。不動というは菩提心(清浄な仏の心)が堅固(固く、しっかりしている)にして動じないという意味です。この菩提心は私たち皆が本来的に備わっているのですが、それに気づけず迷い苦しみにさまよっています。だから激しい怒りの表情を示し、右手の剣で煩悩を断ち切り、左手の羂索(煩悩を縛り、滅すための縄)によって菩提へ導く道筋と働きを表しておられます。厳しい現実の中を、迷いを抱えながらも正しく生きていこうと願います。目標におられる如来さまや優しく手を差し伸べ一緒に歩んでくださる菩薩さまとともに、時に厳しく導いてくださる力強さも必要であります。大覚寺の本尊である五大明王の主尊である不動明王の尊像を描写したお姿であります。

 


 

愛染明王あいぜんみょうおう


愛染明王は忿怒(激しい怒り)の形相を表す明王さまの中で、不動明王と共に真言密教においてたいへん重要な仏さまであります。愛染明王はその姿も特徴的で、目が三つあり、六本の腕にはそれぞれ五鈷鈴(密教法具の一つ、音を鳴らし、その音を仏さまへの供養とする)・五鈷杵(真言行者の修法具として最も重要視され、煩悩を打ち砕く)・弓・矢(煩悩を射抜く弓と矢)・拳の中に宝珠(宝の玉)・未敷蓮華(花開く前の蓮華)を持ち、頭上には獅子の冠を頂き、身体も宝瓶の上にある蓮華座も、燃え盛る炎の日輪の光背も、そのすべてが真っ赤です。愛染という名前は「愛欲貪染」、つまり愛欲をむさぼり染まるという意味であります。そのむさぼり染め上げた世俗における愛欲を、仏の智慧の炎である智火によって浄め、六臂(6本の腕)の持物と様々な相が示す力によって昇華(高度な状態へ飛躍すること)され、愛欲は仏の智慧による働きとなるのです。これを「大愛」または「大欲」といいます。愛染明王のあふれ出る大愛が、私たちの心に染み入り、自我の邪欲が正しい方向へと導かれていくのです。大覚寺霊宝館に安置する愛染明王坐像を描写したお姿であります。

 


 

虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ ① 

虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は広大な無限の智慧と福徳を持ち、願いにこたえてくださる仏さまとして広く信仰されています。 真言宗の開祖弘法大師空海は、高知の室戸岬で虚空蔵菩薩のご真言(ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンマリ キャマリ ボリ ソワカ)を百日間かけて百万遍唱える「虚空蔵求聞持法」という修行を行い、その結果大変優れた記憶力が備わったと伝えられています。現在でも子どもが13才を迎えると虚空蔵菩薩にお参りして、智慧を授けていただく十三詣りという行事が行われています。 虚空蔵菩薩の姿の特徴として、頭に金剛界五仏(大日如来・阿閦如来・宝生如来・無量寿如来・不空成就如来)を表した宝冠をいただき、右手に智慧を象徴する剣か、衆生の願いを叶える予願印をとり、左手には福徳を表す宝珠を乗せた蓮華を持っています。さらに、何物にも染まらない清らかな徳を象徴する蓮華の座に乗っています。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、虚空蔵菩薩は丑、寅年生まれの人の守り本尊です。

 

 

虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ ② 

虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は広大な無限の智慧と福徳を持ち、願いにこたえてくださる仏さまとして広く信仰されています。 真言宗の開祖弘法大師空海は、高知の室戸岬で虚空蔵菩薩のご真言(ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンマリ キャマリ ボリ ソワカ)を百日間かけて百万遍唱える「虚空蔵求聞持法」という修行を行い、その結果大変優れた記憶力が備わったと伝えられています。現在でも子どもが13 才を迎えると虚空蔵菩薩にお参りして、智慧を授けていただく十三詣りという行事が行われています。 虚空蔵菩薩の姿の特徴として、頭に金剛界五仏(大日如来・阿閦如来・宝生如来・無量寿如来・不空成就如来)を表した宝冠をいただき、右手に智慧を象徴す る剣か、衆生の願いを叶える予願印をとり、左手には福徳を表す宝珠を乗せた蓮華を持っています。さらに、何物にも染まらない清らかな徳を象徴する蓮華の座 に乗っています。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、虚空蔵菩薩は丑、寅年生まれの人の守り本尊です。

 

 

文殊菩薩もんじゅぼさつ

文殊菩薩
文殊菩薩は正式には文殊師利といい、古代インドの言葉、梵語のマンジュシュリーを音訳したものです。「文殊」は妙、「師利」は吉祥という意味で、妙吉祥と意訳されます。また、他の菩薩と違い実在した人物と考えられ、インドの舎衛国、バラモンの子として生まれたとされています。 「三人寄れば文殊の智慧」という諺からわかるように、智慧をつかさどる仏さまとされています。弘法大師空海が著した『般若心経秘鍵』に「文殊の利剣は諸戯を絶つ」とありますが、その智慧によって誤った判断を断ち切り、さとりの世界へと導いてくださるのです。 密教での特徴は、頭に髻を結った姿。この文殊の数によって、一髻文殊は増益、五髻文殊は敬愛、六髻文殊は調伏、八髻文殊は息災を司るとされています。特に密教では五髻の尊容が多く見られます。 右手には智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を載せた青蓮華を持っていますが、ここからも智慧を象徴する仏であることがわかります。また、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍として登場することも多く、文殊菩薩は獅子に、普賢菩薩は象に乗った姿で表されます。 なお、人にはそれぞれ干支に基づいて守り本尊が定められており。文殊菩薩は卯年生まれの人の守り本尊です。

 

 

文殊菩薩もんじゅぼさつ

文殊菩薩
文殊菩薩は正式には文殊師利といい、古代インドの言葉、梵語のマンジュシュリーを音訳したものです。「文殊」は妙、「師利」は吉祥という意味で、妙吉祥と意訳されます。また、他の菩薩と違い実在した人物と考えられ、インドの舎衛国、バラモンの子として生まれたとされています。 「三人寄れば文殊の智慧」という諺からわかるように、智慧をつかさどる仏さまとされています。弘法大師空海が著した『般若心経秘鍵』に「文殊の利剣は諸戯を絶つ」とありますが、その智慧によって誤った判断を断ち切り、さとりの世界へと導いてくださるのです。 密教での特徴は、頭に髻を結った姿。この文殊の数によって、一髻文殊は増益、五髻文殊は敬愛、六髻文殊は調伏、八髻文殊は息災を司るとされています。特に密教では五髻の尊容が多く見られます。 右手には智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を載せた青蓮華を持っていますが、ここからも智慧を象徴する仏であることがわかります。また、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍として登場することも多く、文殊菩薩は獅子に、普賢菩薩は象に乗った姿で表されます。 なお、人にはそれぞれ干支に基づいて守り本尊が定められており。文殊菩薩は卯年生まれの人の守り本尊です。

 

 

普賢菩薩ふげんぼさつ

普賢菩薩
普賢菩薩は、梵名(インドの言葉)をサマンタバドラといい、「普く賢い者」という意味です。文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍としてお祀りされることが多く、文殊菩薩が智慧を表しているのに対して普賢菩薩は慈悲(修行)を表しています。 普賢菩薩は様々な姿で表されますが特徴的なものとしては、文殊菩薩が獅子に坐しているのに対して、白象に坐しています。これは象が、何もにも動じない力を持っているからです。また、白象には六本の牙が生えており、彼岸に至るための六つの修行(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)である六波羅蜜を表しています。しなわり、六牙の象で、力強く菩薩の道を進んでいく姿を象徴しているのです。 さらに五仏(大日、阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就)が飾られた宝冠を頭に乗せ、左手に宝剣を立てた蓮茎を持つ姿や、金剛薩埵と同じように左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を執る姿、また如意や蓮華、経典を持つ姿が見られます。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、普賢菩薩は辰、巳年生まれの人の守り本尊です。 ご真言は「オン サンマヤ サトバン」。

 

 

普賢菩薩ふげんぼさつ

普賢菩薩
普賢菩薩は、梵名(インドの言葉)をサマンタバドラといい、「普く賢い者」という意味です。文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍としてお祀りされることが多く、文殊菩薩が智慧を表しているのに対して普賢菩薩は慈悲(修行)を表しています。 普賢菩薩は様々な姿で表されますが特徴的なものとしては、文殊菩薩が獅子に坐しているのに対して、白象に坐しています。これは象が、何もにも動じない力を持っているからです。また、白象には六本の牙が生えており、彼岸に至るための六つの修行(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)である六波羅蜜を表しています。しなわり、六牙の象で、力強く菩薩の道を進んでいく姿を象徴しているのです。 さらに五仏(大日、阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就)が飾られた宝冠を頭に乗せ、左手に宝剣を立てた蓮茎を持つ姿や、金剛薩埵と同じように左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を執る姿、また如意や蓮華、経典を持つ姿が見られます。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、普賢菩薩は辰、巳年生まれの人の守り本尊です。 ご真言は「オン サンマヤ サトバン」。

 

 

不動明王(ふどうみょうおう) 難易度:★★★

不動明王
仏さまは、悪心を改めさせるために、ときに姿を変えて恐ろしげな形相になります。これを「教令輪身」といい、こうした仏さまを総称して明王と呼びます。大覚寺では創建期に嵯峨天皇の勅命で弘法大使が五大明王を造立され、五覚院に安置されました。以後、五大明王が当寺の本尊として伝えられています。特に不動明王は単独でお祀りされることも多く、人々の信仰を集めています。

【大覚寺の不動明王の特徴】

  • 大日如来に命じられて修行者の助けとなり、衆生ために太った童子の姿をとる。
  • あらゆる衆生に、一人子に対するような慈悲を垂れることを示す髪を左に垂れる。
  • 衆生に対する思いが多い事を表す水の波のようなしわが額にある。
  • 慈悲の力で魔を恐れさすために、歯で唇を噛む。
  • 無益な議論を止めさせることを示すため、口を閉じる。
  • 衆生の煩悩を断ち切ることを示す剣を右手に持つ。
  • 仏法に従わない者の煩悩を断ち、導いて悟りに至らしめるための索を左手に持つ。
  • 衆生の煩悩の障りを鎮めて揺るぐことのない菩提心に至らすことを意味するため、瑟瑟座と呼ばれる大盤石に座る。
  • 力強く猛々しいことを意味する奮迅威怒の姿を取る。
  • 神鳥迦楼羅が毒龍を食うことを不動明王が煩悩を断滅するのにたとえて、迦楼羅炎を帯びる。

なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、不動明王は酉年生まれの人の守り本尊です。

虚空蔵菩薩1(こくうぞうぼさつ) 難易度:★★

虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は広大な無限の智慧と福徳を持ち、願いにこたえてくださる仏さまとして広く信仰されています。 真言宗の開祖弘法大師空海は、高知の室戸岬で虚空蔵菩薩のご真言(ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンマリ キャマリ ボリ ソワカ)を百日間かけて百万遍唱える「虚空蔵求聞持法」という修行を行い、その結果大変優れた記憶力が備わったと伝えられています。現在でも子どもが13才を迎えると虚空蔵菩薩にお参りして、智慧を授けていただく十三詣りという行事が行われています。 虚空蔵菩薩の姿の特徴として、頭に金剛界五仏(大日如来・阿閦如来・宝生如来・無量寿如来・不空成就如来)を表した宝冠をいただき、右手に智慧を象徴する剣か、衆生の願いを叶える予願印をとり、左手には福徳を表す宝珠を乗せた蓮華を持っています。さらに、何物にも染まらない清らかな徳を象徴する蓮華の座に乗っています。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、虚空蔵菩薩は丑、寅年生まれの人の守り本尊です。

虚空蔵菩薩2(こくうぞうぼさつ) 難易度:★★★★★

虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は広大な無限の智慧と福徳を持ち、願いにこたえてくださる仏さまとして広く信仰されています。 真言宗の開祖弘法大師空海は、高知の室戸岬で虚空蔵菩薩のご真言(ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンマリ キャマリ ボリ ソワカ)を百日間かけて百万遍唱える「虚空蔵求聞持法」という修行を行い、その結果大変優れた記憶力が備わったと伝えられています。現在でも子どもが13 才を迎えると虚空蔵菩薩にお参りして、智慧を授けていただく十三詣りという行事が行われています。 虚空蔵菩薩の姿の特徴として、頭に金剛界五仏(大日如来・阿閦如来・宝生如来・無量寿如来・不空成就如来)を表した宝冠をいただき、右手に智慧を象徴す る剣か、衆生の願いを叶える予願印をとり、左手には福徳を表す宝珠を乗せた蓮華を持っています。さらに、何物にも染まらない清らかな徳を象徴する蓮華の座 に乗っています。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、虚空蔵菩薩は丑、寅年生まれの人の守り本尊です。

文殊菩薩1(もんじゅぼさつ) 難易度:★

文殊菩薩
文殊菩薩は正式には文殊師利といい、古代インドの言葉、梵語のマンジュシュリーを音訳したものです。「文殊」は妙、「師利」は吉祥という意味で、妙吉祥と意訳されます。また、他の菩薩と違い実在した人物と考えられ、インドの舎衛国、バラモンの子として生まれたとされています。 「三人寄れば文殊の智慧」という諺からわかるように、智慧をつかさどる仏さまとされています。弘法大師空海が著した『般若心経秘鍵』に「文殊の利剣は諸戯を絶つ」とありますが、その智慧によって誤った判断を断ち切り、さとりの世界へと導いてくださるのです。 密教での特徴は、頭に髻を結った姿。この文殊の数によって、一髻文殊は増益、五髻文殊は敬愛、六髻文殊は調伏、八髻文殊は息災を司るとされています。特に密教では五髻の尊容が多く見られます。 右手には智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を載せた青蓮華を持っていますが、ここからも智慧を象徴する仏であることがわかります。また、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍として登場することも多く、文殊菩薩は獅子に、普賢菩薩は象に乗った姿で表されます。 なお、人にはそれぞれ干支に基づいて守り本尊が定められており。文殊菩薩は卯年生まれの人の守り本尊です。

文殊菩薩2(もんじゅぼさつ) 難易度:★★★★★★

文殊菩薩
文殊菩薩は正式には文殊師利といい、古代インドの言葉、梵語のマンジュシュリーを音訳したものです。「文殊」は妙、「師利」は吉祥という意味で、妙吉祥と意訳されます。また、他の菩薩と違い実在した人物と考えられ、インドの舎衛国、バラモンの子として生まれたとされています。 「三人寄れば文殊の智慧」という諺からわかるように、智慧をつかさどる仏さまとされています。弘法大師空海が著した『般若心経秘鍵』に「文殊の利剣は諸戯を絶つ」とありますが、その智慧によって誤った判断を断ち切り、さとりの世界へと導いてくださるのです。 密教での特徴は、頭に髻を結った姿。この文殊の数によって、一髻文殊は増益、五髻文殊は敬愛、六髻文殊は調伏、八髻文殊は息災を司るとされています。特に密教では五髻の尊容が多く見られます。 右手には智慧を象徴する利剣(宝剣)、左手に経典を載せた青蓮華を持っていますが、ここからも智慧を象徴する仏であることがわかります。また、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍として登場することも多く、文殊菩薩は獅子に、普賢菩薩は象に乗った姿で表されます。 なお、人にはそれぞれ干支に基づいて守り本尊が定められており。文殊菩薩は卯年生まれの人の守り本尊です。

普賢菩薩1(ふげんぼさつ) 難易度:★★★

普賢菩薩
普賢菩薩は、梵名(インドの言葉)をサマンタバドラといい、「普く賢い者」という意味です。文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍としてお祀りされることが多く、文殊菩薩が智慧を表しているのに対して普賢菩薩は慈悲(修行)を表しています。 普賢菩薩は様々な姿で表されますが特徴的なものとしては、文殊菩薩が獅子に坐しているのに対して、白象に坐しています。これは象が、何もにも動じない力を持っているからです。また、白象には六本の牙が生えており、彼岸に至るための六つの修行(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)である六波羅蜜を表しています。しなわり、六牙の象で、力強く菩薩の道を進んでいく姿を象徴しているのです。 さらに五仏(大日、阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就)が飾られた宝冠を頭に乗せ、左手に宝剣を立てた蓮茎を持つ姿や、金剛薩埵と同じように左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を執る姿、また如意や蓮華、経典を持つ姿が見られます。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、普賢菩薩は辰、巳年生まれの人の守り本尊です。 ご真言は「オン サンマヤ サトバン」。

普賢菩薩2(ふげんぼさつ) 難易度:★★★★

普賢菩薩
普賢菩薩は、梵名(インドの言葉)をサマンタバドラといい、「普く賢い者」という意味です。文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍としてお祀りされることが多く、文殊菩薩が智慧を表しているのに対して普賢菩薩は慈悲(修行)を表しています。 普賢菩薩は様々な姿で表されますが特徴的なものとしては、文殊菩薩が獅子に坐しているのに対して、白象に坐しています。これは象が、何もにも動じない力を持っているからです。また、白象には六本の牙が生えており、彼岸に至るための六つの修行(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)である六波羅蜜を表しています。しなわり、六牙の象で、力強く菩薩の道を進んでいく姿を象徴しているのです。 さらに五仏(大日、阿閦、宝生、阿弥陀、不空成就)が飾られた宝冠を頭に乗せ、左手に宝剣を立てた蓮茎を持つ姿や、金剛薩埵と同じように左手に五鈷鈴、右手に五鈷杵を執る姿、また如意や蓮華、経典を持つ姿が見られます。 なお、人にはそれぞれの干支に基づいて守り本尊が定められており、普賢菩薩は辰、巳年生まれの人の守り本尊です。 ご真言は「オン サンマヤ サトバン」。

写仏の順序 筆ペン、椅子席もご用意しております。

    用紙がずれないように置く。

① 用紙がずれないように置く。

丁寧に筆でなぞる。

② お願い事が叶うことを念じながら仏さまのお姿を丁寧に筆でなぞる。

ご宝前に奉納して焼香する。

③ 完成。ご宝前に奉納して焼香する。

【お問い合わせ】

〒616-8411 京都市右京区嵯峨大沢町4
大覚寺 教務部 教学課・五大堂

TEL:075-871-0071 ※9時〜16時30分

心経写経の功徳とは

般若心経は、経文を見て声に出してお唱えするだけでも功徳があるとされておりますが、さらに経文の一文字一文字を仏さまと想って心をこめて浄写すれば、さらにその功徳は計り知れないものであるとされます。三密行という言葉があります。私自身の身と口と心の働きを仏さまにぴったり合わせる(帰一)ことで、私たちはこの身そのままで仏さまになれるということです。お写経は仏さまの教えを浄写し、そして読み、心に仏さまの慈悲の恵みを想うすばらしい三密行です。このようなすばらしい仏道修行であるお写経はきっと私たちに覚りと豊かな人生をもたらしてくれると考えます。 またお写経はご先祖さまのお供養のためにもすばらしい功徳がございます。故人さま・ご先祖さまのお命日や年忌法事に際しても、般若心経を写経してその菩提をお祈り下さい。 きっとあなたの想いは故人さま・ご先祖さまにしっかりと届くことと存じます。 大覚寺では、全国の方々がお祈りされ浄写なされた般若心経お写経の御奉納を受け付けさせて頂いております。さらに一年中休みなく毎朝それらお写経のご祈祷・ご供養をお勤め申し上げている「心経写経の根本道場」でございます。 ※大覚寺では一年中お写経を体験して頂く事もできます。またご自宅でされたお写経をご奉納頂く事もできます。要領につきましては、どうぞお気軽に大覚寺までお問合せ下さいませ。心からお待ち申し上げております。
般若心経は、経文を見て声を出してお唱えするだけで功徳があるとされていますが、さらに経文の一字一字を仏さまと見なして心を込めて浄写すれば、その功徳は計り知れないものがあります。と申しますのは、写経はそのまま三密修行と云われるもので自分の身と口と意を仏さまの身と口と意とに帰一させる修行、要するに写経は仏さまと同体になっていく修行なのです。たかが写経ぐらいと思われるかもしれませんが、それは立派な仏道修行であり正しい修行は必ず覚りをもたらし、その人の人生に真実の幸せをもたらしてくれるものです。 また写経をご先祖さまにお供えすることは、何にもましての供養になります。特に新精霊さまやご先祖さまの年忌に般若心経を写経して仏前にお供えしたり、菩提寺に納めたりしますとその仏さまはますます仏徳を増し、ご家族や子孫を守護すると云われます。 これはまさに心の供養であります。 今日では、写経は静かなブームとなり多くの方々が心身の浄化作用として、心の安らぎを得るために写経をするようになって参りました。 大覚寺にとっての写経とは、ご始祖嵯峨天皇の御心である広く人々の平安のために、そして私たち一人ひとりの心の安心のために行われる、聖なる力をもつ修行なのです。

 

 

寺子屋写経

お子さまが体験できるお写経として、また、お写経を始めるきっかけとして、般若心経より少し簡単なお写経用紙をご用意いたしました。お大師さまのお姿は、写仏といって仏さまをなぞり描いていただきます。細かい線もあるのでできる範囲までで結構です。

筆ペン・ボールペン・鉛筆をご用意しております。

写経用紙と大覚寺オリジナル筆ペン
写経用紙と大覚寺オリジナル筆ペン

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愛染写経用紙と愛染写経オリジナル筆ペン (写経用紙・筆ペン・お香のセットとなります)>ご購入はこちらから

オリジナル竹筆ペン
※大覚寺では手作りのオリジナル竹筆ペンの販売もしております。 >ご購入はこちらから

写経の順序 難しい手順はございません。

    お手本に用紙を合わせる。 ① お手本に用紙を合わせる。
写経用紙をなぞる。 ② 写経用紙をなぞる。
お願いごとの成就をお祈りする。 ③ お願いごとの成就をお祈りする。