戊戌だより

「新嵯峨野物語」第三十二話紹介

「新嵯峨野物語」第三十二話が、月刊「嵯峨」に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

 

第三十二話 「花とよみがえりの寺(上)」  

貞観十八年(八七六)二月二十五日、嵯峨天皇の仙洞御所(上皇になられた後の御所)であった嵯峨院は、政庁によって認められ「定額寺」の大覚寺として告知されました。それから三年後に恒寂入道親王は五十二歳の時に入山されて、開山門跡となられました。いよいよこれからが大覚寺の正式な歴史の始まりになります。親王は七、八歳の頃から才知に富み、なかなかの風流人で芸術家でもあったのですが、俗世との縁を断たれた今、最初に行われた作業は丈六(釈迦が一丈六尺あったとされているので、その大きさに造られた仏像。ただし原則としては結跏趺坐に造るので八尺から九尺ぐらい)の阿弥陀像を造り始めることでした。

 

続きは月刊「嵯峨」11月号にて掲載しております。

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