「嵯峨天皇」さまご尊像造顕 製作経過について
来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、現在、仏師藤田尚樹先生により嵯峨御流ご始祖「嵯峨天皇」さまご尊像を製作いただいております。
すでにご尊象については彫刻が終わり、この度10月3日に藤田先生に大覚寺へお越し頂き、お姿をご披露いただきました。
これから色付け作業となり、11月中に完成、12月1日に開眼供養の予定です。
来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、現在、仏師藤田尚樹先生により嵯峨御流ご始祖「嵯峨天皇」さまご尊像を製作いただいております。
すでにご尊象については彫刻が終わり、この度10月3日に藤田先生に大覚寺へお越し頂き、お姿をご披露いただきました。
これから色付け作業となり、11月中に完成、12月1日に開眼供養の予定です。
昨年11月18日から行っております蓮華殿の工事は、9月12日に建物の仮渡しに向けて、内局立ち合いのもと、設備の点検が行われました。
多くの方々にご寄進のご協力をいただきました「天井絵」は、京都嵯峨芸術大学関係者の尽力により鋭意制作中であり、蓮華殿は今年度末に予定されている天井絵の完成をもって正式に竣工となります。
また、5月16日の工事安全祈願法会の後に始まった明智門改修工事は、順調に進んでおりますが、基礎部分に雨水浸入による腐食が確認されました。地盤整備を含めて修理業者と検討を進めております。
「新嵯峨野物語」第十九話が、月刊「嵯峨」10月号に掲載されました。
冒頭一部をご紹介致します。
第十九話 「謎めく尚闈司」
弘仁十四年(八二三)九月のことです。淳和帝に朝廷の運営を託して、治国という重責から解放された嵯峨太上天皇は、平安宮からそれほど遠くはない冷然院へ移られて、自由な日常を楽しまれるようになられました。そんなある日のことです。藤原三守を通して、久しぶりに嵯峨院へ行幸するということを朝廷に連絡させたのです。院司からの報告でそれを知ることになった今上(当代の天皇)は、直ちに御輿の用意と警護の編成をするという返事をされました。ところが太上天皇からは、すぐにそれを固辞するという連絡をしてこられたのです。朝廷は太上天皇の身の上に危険なことが起こってはいけないと考えて、申し入れを受け入れてくれるように説得してくるのですが、それでもまったくそれを受け入れないまま、太上天皇は院の官人、女嬬たちに行き先を告げると、前駆、後駆などの警護もなしで愛馬に乗ると、冷然院から出ていかれるのでした。
続きは月刊「嵯峨」10月号にて掲載しております。
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