戊戌だより

「新嵯峨野物語」第二十一話紹介

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「新嵯峨野物語」第二十一話が、月刊「嵯峨」12月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

第二十一話 「家父長、思い溢れて」

天長二年(八二五)十月のことです。嵯峨太上天皇は日嗣皇子の時代から仕えてくれた重臣の藤原冬嗣を連れて、思い出多い交野へ向かわれました。これまで旱魃に悩まされながら、貧民救済を心掛けて、極力権力者たちが勝手な活動をすることを抑えてきた右大臣藤原園人でしたが、このところその政策の効果が思うようにあらわれなくなっていました。そんな時に、それぞれの公卿たちが行う経済活動を援護することで、町を潤し活性化していけば貧民の救済にも役立つという、右大臣とは真逆の施策を申し出てきたのが冬嗣でした。

続きは月刊「嵯峨」12月号にて掲載しております。

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