NEWS 1150

嵯峨天皇奉献華道祭

「シン・日本をいける」

令和7年度嵯峨天皇奉献華道祭が昨年に続き「シン・日本をいける」をテーマに、4月11日から13日までの3日間、桜が満開の中、開催されました。

「シン・日本をいける」は、大覚寺寺号勅許(開創)1150年記念事業のいけばな嵯峨御流活性化施策の一つのテーマとしており、「シン」の意味は、新・真・心・信・進・sympathyのsym…等、今の時を未来の世界へ繋いでいく、生きるための行動理念「シン」を伝えていくことを表しています。

最終日の13日には、山川龍舟門跡猊下導師のもと、播南司所30名の出仕により、嵯峨天皇奉献華法会が厳修されました。御宝前には令和6年度に全国の各司所で写経された華供養写経が奉納され、供華、献香、花手前の披露が心経前殿で行われ、献華の後、庭湖会による献菓、献茶が行われました。続いて献華代表を務める澤井尚甫師範が願文を捧読し、最後に全員で御法楽を捧げました。

「いけばな体験」も華道芸術学院1階103教室で全日開催され、子供から大人、外国の方など幅広い方々に参加いただきました。

3日間とも国内外を問わず、多くの方が訪れ、屋内外共に華やかな中、賑わいを見せた華道祭となりました。

東京国立博物館「大覚寺展」閉幕

盛況のうちに終了

大覚寺寺号勅許(開創)1150年記念事業の一つ、東京国立博物館平成館で行われた特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」が約2ヶ月間にわたり開催されました。

展覧会は高円宮妃殿下によるテープカットに始まり、天皇皇后両陛下・愛子内親王殿下の行幸啓を賜り、19万人を超える多くの皆様にお越しいただき、盛況に終えることができました。

ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

大沢池の舟(2艘)改修

鷁首舟の改修工事完了

大覚寺寺号勅許(開創)1150年記念事業の一つである、大沢池の舟(龍頭鷁首舟)2艘の改修について、鷁首舟の改修工事が3月27日、完了しました。

船体の補強用の鉄骨がサビていたり、土台の木部や屋形部分が腐敗していたりと、かなり老朽化していました。腐敗した土台の木部は撤去し桧材で作り替え、FRPを巻き直しています。屋形部分もすべて桧材で新しく作成しています。

施工は㈱鈴木古建築で、龍頭舟は9月末に改修完了予定。