戊戌だより
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「新嵯峨野物語」第二十五話紹介

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「新嵯峨野物語」第二十五話が、月刊「嵯峨」4月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

第二十五話 「忍び寄る乱世の跫音」

嵯峨太上天皇との親交があって、朝廷との関わりも深かった空海大僧都が遷化されて、臣民の身近な心の拠りどころが失われてしまった上に、時は容赦なく時代の息遣いも姿も変えていきます。承和二年(八三五)四月のことです。仁明帝は新たな時代の変化によるさまざまな変化を考えられて、次のようなことを発表致しました。「『易経』に上を損じて下を益すれば民が喜ぶとあり、安らかで倹しくすることが礼に適っている。王者はこの原則に従うことで、古今一致している。朕は才能がなく愚かであるが良き在り方に従い斉えようと思う。おごりをやめ倹約に努めたいというのは、早くからの朕の気持ちである。今いる朕の子には親王号を避けて、朝臣姓を与えることにする。嵯峨太上天皇は限りない御恩の上にさらに恩沢を加え、子を一様に源氏とし世々別姓を設けず本流も分派も同様とした」(続日本後紀)朝廷の内にもかなり源氏を名乗る者が入り、皇族の援護ができるようになっていましたから、今上は嵯峨太上天皇の為政を受け継ぐことを強調して、公卿たちに不安感を抱かせないようにしていらっしゃいます。

続きは月刊「嵯峨」4月号にて掲載しております。

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「秘鍵大師全国ご巡錫」徳島教区へ ~安住寺さま~

来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、「秘鍵大師全国ご巡錫」を執行致しております。
本年の3月7日に大覚寺に於いて、ご巡錫奉送式を行ったのち、3月10日より徳島教区にてご巡錫を致しております。

同月16日には七ヶ寺目として徳島県徳島市にございます、安住寺さま(福住仁孝ご住職)に「秘鍵大師ご尊像」がご巡錫をなされました。

東照寺さまでは、ご住職をはじめ、平田僧正さまと共に法要を勤修し、蓮花寺の田中僧正さまに習い加持の後、結縁守りをお授けいたしました。お参りされた方は一様に笑顔でお帰りくださいました。

今後、中国教区では9月下旬~10月10日にかけてご巡錫なされ、また、福岡教区では、10月12日~10月16日にかけて、ご巡錫なされます。

「秘鍵大師全国ご巡錫」徳島教区へ ~源久寺さま~

来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、「秘鍵大師全国ご巡錫」を執行致しております。
本年の3月7日に大覚寺に於いて、ご巡錫奉送式を行ったのち、3月10日より徳島教区にてご巡錫を致しております。
同月15日には六ヶ寺目として徳島県徳島市にございます、源久寺さま(岡村圭真ご住職)に「秘鍵大師ご尊像」がご巡錫をなされました。

源久寺では、3月15日(水)うららかな日差しの下、14時から「般若心経秘鍵」が読誦され、お参りの皆様戸「お心経」をお唱えした後、ご住職から宝剣による加持がなされました。

また、荒んだニュースが多い昨今ではあっても、決してみほとけの慈悲が遠ざかったわけでも薄れたわけでもない、というご住職の法話に、皆な目をうるませながら聞き入っておられました。

今後、中国教区では9月下旬~10月10日にかけてご巡錫なされ、また、福岡教区では、10月12日~10月16日にかけて、ご巡錫なされます。