戊戌だより
2016年8月の記事一覧

「新嵯峨野物語」第十八話紹介

1606_イラスト題字付

「新嵯峨野物語」第十八話が、月刊「嵯峨」9月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

第十八話 「一帝二太上天皇誕生」

弘仁十四年(八二三)四月には、皇統を譲位された淳和帝は即位に向けて動き出していましたが、譲位した嵯峨上皇も慌ただしく動いていらっしゃいました。かつて退位された平城天皇が落ち着き先を失ってしまったためにあちこち動き回り、やがて旧都の平城宮へ戻ることになるのですが、結局薬子の変などという騒乱を引き起こすきっかけとなってしまいました。そんな苦い体験をしたことのある嵯峨は、速やかに宮中を出て冷然院へ移られ、院司には安倍安仁を指名して管理を任せると、運び込まれたおびただしい貴重な典籍と共に新たな暮らしを始められたのでした。ところがそれで、すっかり落ち着いた暮らしが約束されたわけではありません。これまで関わりのあった者たちがご機嫌伺いに現れるのです。それがあまり続くので、その応接に忙しない時を過ごさざるを得ない状態でした。

続きは月刊「嵯峨」9月号にて掲載しております。

月刊「嵯峨」の詳細はこちらから。

中国教区寺族婦人会  華展開催

中国教区寺族婦人会による華展(準備のようす)

6月18、19日に中国教区寺族婦人会による華展が、中国教区明王院(片山弘雄住職)にて開催されました。

新花器「そわか」を使用した荘厳華・生花・盛花などを、書院、庫裏の広間、護摩堂に上がる階段などに展示して、参拝の方々にご覧いただきました。ぜひ中国教区でもこのような催しが企画されますよう期待いたします。