2016年6月28日 | 戊戌だより

地鎮式の様子 基礎工事の様子
《 戊戌諸会議のご報告 》
心経宝塔横に建っていた管理棟と呼称される建物は、長年の風雪のために既にその機能が失われていました。傷みもはげしく危険な状況であり、急ぎ解体の方向性をもっておりました。
平成二十七年九月十五日に「戊戌事業建設委員会」を開催させていただき、建築業者の入札を行いました。結果、いずれの業者も予算を超過していたため、委員全員の一致で「再入札」の運びとなりました。
そのため、設計業者であるT,s設計舎と協議し、設計上の工夫と使用資材等の再検討を加え、改めて平成二十七年十月十九日に「戊戌事業建設委員会」を開催し、入札を行いました。結果、御用達の「宮田工務店」を施行業者として決定いたしました。
その後、旧管理棟建物は完全に解体され、平成二十七年十一月十八日に地鎮式を執行。新たな建物は、『蓮華殿』の名称で心経宝塔方面における教化活動の拠点として、法会やイベントにも活用できる仕様で建設がはじめられております。なお、完成予定は平成二十八年八月末の予定です。

蓮華殿完成予想図
2016年6月28日 | 戊戌だより
《 秩父宮御殿 修復工事完了・公開 》
宮御殿は、秩父宮家から下賜されたもので、皇室との深い縁ある大覚寺にとりましては大切な建築物です。皇室からの御成りがありますと、この宮御殿にてご休息いただくことが恒例となっております。
関係各位さまのご理解とご協力によりまして、その秩父宮御殿の修復工事が無事に完了しました。早速に、平成二十七年七月十一日から九月三十日の間、京都市観光協会主催による「京の夏の旅」企画によりまして、一般参拝者への特別公開を開催させていただきましたところ、約一万三千人の来場者があり盛況のうちに終了いたしました。

修復完成された宮御殿内部 宮御殿の内部東側
《 望雲亭 修復工事完了 》
戊戌事業の一環であります「望雲亭」の修復工事が「藤木工務店」施工により完了いたしました。大沢池の畔の景観にふさわしい建物として、今後も多くの方々にご活用いただきたいと存じます。また、昨年十月より行なっておりました望雲亭周辺庭園整備は御用達「池内和庭園資材」により二月末日をもって完了いたしました。これにより、望雲亭からの眺望もよくなり、ご利用される皆さまにも満足していただける庭園となりました。
《 茶道教室 修復工事完了 》
望雲亭の続きに建っております茶道教室と呼称していました建物ですが、以前のご報告通り全面修復となり、平成二十七年三月に修復工事を無事に終えることができました。今後も茶道関連をはじめとして備品の保管等、有効に活用していきます。

望雲亭より心経宝塔を望む景色 改修工事が完了した望雲亭
2016年6月28日 | 戊戌だより

今般『蓮華殿』の天井を彩る天井絵「華曼荼羅」のご奉納を募集させていただいております。
この天井絵は、京都嵯峨芸術大学名誉教授である日本画分野・箱崎睦昌先生監修のもと仲政明教授、大沼憲昭教授を中心として大学教育に携わっていただいた先生、卒業生の方々及び在校生で制作されます。この制作過程は大覚寺ホームページ、戊戌特設ホームページなどで随時お知らせいたしてまいります。どうぞ、ご覧いただきたいと存じます。
《 お申し込み要項 》
来たる平成三十年は、嵯峨天皇さまが悪病退散のために弘法大師さまのお勧めにより般若心経を書写された弘仁九年(八一八)からちょうど千二百年に当たります。この嵯峨天皇宸翰の般若心経は勅封として厳重に秘蔵されておりますが、弘仁九年が戊戌の年であったことから、干支が一巡して戊戌が巡り来たる六〇年ごとに勅使によって開封され、戊戌法会として広く皆さまにお披露目することになっており、特に今回は二十回目の戊戌という吉祥なる勝縁を迎えます。この勝縁に「勅封般若心経千二百年戊戌開封法会記念事業」の一環として、いけばな嵯峨御流創流千二百年と併せて心経宝塔に隣接する『蓮華殿』の建立を計画いたしました。
心経宝塔は、大覚寺の象徴であり、とこしえに平和を願う私たちの祈念として昭和四十二年に再興され、心経信仰の中核として今日に至っています。それに隣接する『蓮華殿』は心経宝塔の意義を一層明らかにするものであり、永く後世に嵯峨天皇さまの御心をお伝えするため、殿内天井に「華曼荼羅」での発願をいたしました。この曼荼羅の功徳によって末永く皆々さまの諸願成就のご祈念を申し上げたく、ご奉納をお願い申し上げる次第でございます。
なお、御志納金は下記の通りでございます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


《お問い合わせ》
記念事業推進委員会事務局
〒616-8411
京都市右京区嵯峨大沢町四番地
電 話/075-871-0071
E-Mail/bojutsu@daikakuji.or.jp