戊戌だより
2017年9月の記事一覧

「秘鍵大師全国ご巡錫」関東教区へ ~光明院さま~

来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、「秘鍵大師全国ご巡錫」を執行致しております。
本年の6月20日に大覚寺に於いて、ご巡錫奉送式を行ったのち、6月21日より関東教区にてご巡錫を致しております。
7月8日、茨木県神栖市にございます、光明院さま(千葉全光ご住職)に「秘鍵大師ご尊像」がご巡錫をなされました。

光明院さまでは、7月8日に秘鍵大師さまがご巡錫され、お祀りされました。
当日は、多くの檀信徒のみなさまが参拝なされました。
今後、中国教区では9月下旬~10月10日にかけてご巡錫なされ、また、福岡教区では、10月12日~10月16日にかけて、ご巡錫なされます。

「新嵯峨野物語」第三十話紹介

「新嵯峨野物語」第三十話が、月刊「嵯峨」9月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

 

 

第三十話「王朝の終焉と復活(上)」

文徳天皇は即位した後、皇太子問題を早急に解決したかったのですが、右大臣藤原良房の娘明子が第四皇子の惟仁親王を誕生させたのがきっかけで、第一皇子の惟喬親王を擁立することに反対されてしまったために、嘉祥三年(八五〇)も数カ月が過ぎているというのに、依然として日嗣皇子は指名できないでいました。

父の祖霊仁明天皇も蒲柳の質といわれていた人であったために、公卿たちとの交遊を楽しむこともなさいませんでしたので、これまでの慣習に慣れた者たちにとっては、大変付き合いにくい方でした。

それだけに今上は誠実に為政に取り組もうとする姿勢を示していらっしゃったのですが、そんなところへ、右大臣はまだ生後九カ月にしかならない惟仁親王を皇太子にするべきだと迫ってくるのです。

朝廷とその周辺には、俄かに皇太子問題が話題になり始めてしまいました。

 

続きは月刊「嵯峨」9月号にて掲載しております。

月刊「嵯峨」の詳細はこちらから。

戊戌玉垣設置工事 近況報告(H29.9.2)

戊戌玉垣設置に向けた周辺整備工事が大覚寺参拝者駐車場において、株式会社池内和および株式会社石寅施工のもと進んでおります。

基礎部分の石垣が組まれ、しっかりとした土台ができつつあります。また、以前よりも周囲の景色がよく見えるようになりました。