戊戌だより

有栖川宮慈性親王様の墓所参拝

 年が改まり天皇皇后両陛下をはじめ、東宮御所、各宮家のご機嫌をお伺いする宮中天機奉伺に、1月18日、黒沢全紹門跡猊下、草津栄晋総務部長が参内しました。
大覚寺顧問の戸枝明氏とともに、午前9時30分から皇居、東宮御所、各宮家、宮内庁に参内して新年のご挨拶を行い、修正会で祈願した護符、ご祈祷札と御供物を献上しました。その後、寛永寺内にある大覚寺最後の宮門跡であられた有栖川宮慈性親王様の墓所を参拝し、帰途に就きました。

 有栖川宮慈性親王様は、嵯峨天皇様をはじめ歴代天皇様の勅封心経を奉安する心経殿の建立を願われながら慶応3年12月7日薨去なされた大覚寺最後の宮門跡であられます。平成29年の4月7日には、有栖川宮慈性親王様の月御命日にちなんで御忌法会を執行させていただきます。ご法会は大覚寺門跡猊下を御導師として、嵯峨御流による花手前・供花などと共に雅な中にも厳粛に執行されます。