2016年6月28日 | 戊戌だより
以前にお知らせしました各項につき、経過をお知らせいたしておきます。
《 ご法縁結び式 》

平成三十年の戊戌開封法会の期間に、全国の大覚寺派末寺檀信徒の方々・いけばな嵯峨御流門人の方々、さらに全国からの参拝者をお迎え申し上げるために試行いたしております「仏さまとのご法縁結び式」は、平成二十七年八月二十八、二十九日に京都市観光協会さまご協力のもと、百名のご参加を得て実施させていただきました。結果は、たいへん好評であり、第二弾として平成二十八年二月十二、十三日にも開催させていただきました。さらに工夫を重ねて、檀信徒の方々にお悦びいただけるものにいたしてまいりたいと思います。その折には、皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
《 勧募用御写経への授与品 》
戊戌記念事業推進委員会における勧募分科会などで教区長、副教区長の方々から要望のありました勧募用御写経用紙につきましては、既報のように製作させていただいております。必要な枚数をお申し出いただければ、いつでもお届け申し上げます。
なお、この勧募用御写経は、通常の寺院写経・華供養写経の巻数には加算いたしませんことを、あらためてご承知おきいただきたく存じます。
また、巻数に加算しないとはいえ、檀信徒の方々、門人の方々がお写経をお勤めされることに対する何かしらの授与品をご希望の声もございましたので、すでに二月号寺報にてお知らせいたしましたが、勧募用御写経を奉納された記念の証として「結縁守護」御守を頒布することとなりました。手元に残る記念品として、檀信徒の方々や華道門人をはじめ、御写経なされた方への授与品としてご活用いただけたら幸いです。お問い合わせは戊戌事務局までお申し出ください。

一体二〇〇円 紺紙金字 (縦八×横五.五)
2016年6月1日 | 戊戌だより, 新嵯峨野物語

「新嵯峨野物語」第十五話が、月刊「嵯峨」6月号に掲載されました。
冒頭一部をご紹介致します。
第十五話 「戊戌の年、天下大疫す」
弘仁八年(八一七)五月のことです。
いさかいのない治政を目指していらっしゃる嵯峨帝にとって、あまりにも想像を超えた不気味な事件が発生しました。舞姫に音楽を教習する内教坊という所に務める女孺(下働きの女役人)であった長野女王と、出雲家刀自女という同室に住む二人についてなのですが、女王の知り合いであった船延福女という者が、突然女王の部屋に寄宿することになったのです。ところがなぜか女王は、延福女の持っているわずかな衣類を見て盗もうと思いたって、その夜彼女が眠ったのを見計らって、家刀自女と謀って紐で首を絞めて殺した上に、顔皮を剝いで宮中の外へ棄てたというのです。実におぞましい事件でした。
続きは月刊「嵯峨」6月号にて掲載しております。
月刊「嵯峨」の詳細はこちらから。
2016年5月2日 | 戊戌だより, 新嵯峨野物語

「新嵯峨野物語」第十四話が、月刊「嵯峨」5月号に掲載されました。
冒頭一部をご紹介致します。
第十四話 「それぞれの道程」
民の暮らしが少しでも楽にできないか、いろいろと工夫するように指示をされたり、朝廷を悩ませてきた蝦夷を俘囚(朝廷の支配下に入って、農民として暮らすようになった者)として連れてきて、各国の民と共に暮らせるようにできないかと、いろいろな面で廷臣たちと腐心していらっしゃる嵯峨帝です。それではさぞかし堅苦しい日常をお過ごしなのではないかと思われがちなのですが、実際は決してそんな日ばかりではありませんでした。朝議から離れたところでは、伸び伸びとして気楽に過ごされることもあったのです。
続きは月刊「嵯峨」5月号にて掲載しております。
月刊「嵯峨」の詳細はこちらから。