戊戌だより
2016年2月の記事一覧

「秘鍵大師」「嵯峨天皇」ご尊像 造顕経過について

来る平成30年に嵯峨天皇宸翰勅封般若心経1200年戊戌開封法会をお迎えする祝縁をもって、現在、仏師藤田尚樹先生により大覚寺心経会ご本尊「秘鍵大師」ご尊像、そして、嵯峨御流ご始祖「嵯峨天皇」ご尊像を製作いただいております。

昨年7月1日午前の写経法会終了後、神仏を造顕する時に用いる木をお加持する儀式「御衣木」を行い、続いて藤田先生によるノミ入れ初めが行なわれ、多くの心経会員にもノミ入れをしていただきました。その後、造顕に取り掛かり、現在、作業の工程といたしましては、まず「秘鍵大師」ご尊像がこれから色付け作業となり、「嵯峨天皇」ご尊像については彫刻の開始となっております。2体の尊像の完成は今年の秋ごろを予定しております。

「新嵯峨野物語」第十一話紹介

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「新嵯峨野物語」第十一話が、月刊「嵯峨」2月号に掲載されました。

冒頭一部をご紹介致します。

弘仁元年(八一〇)十月、薬子の変の終結を知った空海は、高雄山寺からわざわざ宮中へやってきて、嵯峨院へ「五覚院」という帝の持仏堂を建立したいという請願をいたしました。帝の要請もあった変の鎮静化に貢献した空海の頼みですから、反対はありません。しかもそれが帝の安泰であることを祈願し、鎮護国家を願うためのものであるというのでなおさらのことです。申し出は直ちに許可されると同時に、空海は南都の東大寺の別当にも任じられました。

 

続きは月刊「嵯峨」2月号にて掲載しております。

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